プレスリリース：100 を超える人権団体がモンゴル人著述家で人権活動家のムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の即時釈放を求める

プレスリリース：即時釈放を求める
2023年1月12日

100を超える人権団体がモンゴル人著述家で人権活動家のムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の即時釈放を求める

世界の指導者たちに対し、ムンヘバヤル氏に対するすべての告訴が取り下げられ、釈放されるように、共同で迫るよう要請

[ニューヨーク] 人権団体は本日、モンゴル政府に対し、モンゴル政府と中国との緊密な関係に対する公の批判に関連した政治的動機による罪で10 年の懲役刑に服している人権擁護活動家ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏を直ちに釈放するよう求めた。(声明のテキストと署名者のリストは下に記しています)

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は、受賞歴のあるモンゴル人ジャーナリスト、詩人、人権活動家であり、南モンゴル人の言語的、文化的、歴史的アイデンティティを擁護する活動で知られています。

2022年2月、ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は、モンゴルの首都ウランバートルで恣意的に逮捕されました。モンゴル政府と中国政府の関係、および中国が1949年から占領している南モンゴル（内モンゴル自治区）での権利の取り締まりへの関係に対する批判を公で提起した後のことでした。 (2)

南モンゴル人権情報センターのトゴチョグ・エンフバット氏は、次のように述べています。「ムンへバヤルの事件は、中国が、かつて独立していた南モンゴル、チベット、東トルキスタンを占領する単なる植民地勢力であるだけでなく、主権を有する隣国やより広い自由で民主的な世界を脅かす世界的覇権国でもあることを私たちに思い起こさせます。」

インターナショナルチベットネットワークのオーロラ・チャン氏は次のように述べています。
「ムンヘバヤルの不当な有罪判決と拘留は、国境の外での北京の権力の行き過ぎと、他国の主権と国際法に対する中国共産党の軽視を示す長い例の一つです。世界中の人権活動家、弁護士、作家がムンヘバヤルの釈放を求めており、民主主義と表現の自由を守るために、モンゴル当局は彼らの意見に耳を傾けることが不可欠です。」

PEN/Barbey Freedom to Write CenterのプログラムディレクターであるTalita Pessoa氏は、次のように述べています。
「ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏に対する不当な有罪判決は、人権擁護者を有罪にするために国家安全維持法を利用した憂慮すべき例です。告訴とその後の有罪判決は、中国の内モンゴルに住むモンゴル民族の文化と言語に関するモンゴル政府と中国政府双方の政策に対するムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の批判を効果的に沈黙させました。彼の裁判が、その地域のさまざまな主要科目におけるモンゴル語での教育を廃止するための中国の新しい公教育政策の中で行われたことは注目に値します。私たちは、モンゴル当局に対し、市民の表現の自由という基本的権利を尊重し、有罪判決を無効にし、チョローンドルジ氏の即時釈放を求めるよう要請します。」

フリーチベット福岡の石井英俊氏は、次のように述べています。
「独裁国家が民主主義国家を塗り替えている事実を見逃すわけにはいきません。ムンへバヤルの救出は、一個人を助けることだけではなく、民主主義を守ることでもあります。」

連絡先：
南モンゴル人権情報センタートゴチョグ・エンフバット: enghebatu@smhric.org
フリーチベット福岡石井英俊: npodga@gmail.com
インターナショナル・チベット・ネットワークオーロラ・チャン: aurora@tibetnetwork.org

声明文全文：
私たちはモンゴル国政府に対して、2022年2月17日にモンゴル国のウランバートル市においてモンゴル国のモンゴル中央情報機関 (GIA) によって不当逮捕されたムンヘバヤル氏（Munkhbayar Chuluundorj）の即時釈放を要求します。

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は、受賞歴のあるモンゴル人ジャーナリスト、詩人、人権活動家であり、南モンゴル人の言語的、文化的、歴史的アイデンティティを擁護することで知られています。

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は、モンゴル政府と中国との緊密な関係(1)と、中国が 1949年以来占領している南モンゴル（内モンゴル自治区）における権利の縮小に対して公で批判したことに関連して、政治的動機による容疑でウランバートルに拘留されました(2)。彼の逮捕と判決は、いくつかの重要な科目におけるモンゴル語での学習の排除を目的とした、南モンゴルにおける中国の厳しさを増す政策の中で行われました。これらの制限的な政策は、中国当局がチベットと東トルキスタン（新疆ウイグル自治区）で展開した政策や、香港の広東語教育を北京語に置き換える最近の動きと類似しています。

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は、2022年6月28日に、中華人民共和国に対する「外国の諜報機関との協力」の罪で10年の懲役刑を言い渡されました。2022年12月21日、モンゴルの最高裁判所は彼の上訴を審理し、下級裁判所の原判決を維持しました。ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏とその容疑を結びつける証拠はなく、彼の弁護士であるバーサン・ゲレグ氏は、彼に対する国家安全保障上の容疑は完全に根拠のないものとして却下しました。 (4)

2022年9月、ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏から2通の手書きの手紙(2022年6月に拘置所で書かれたもの) が南モンゴル人権情報センターに届きました。手紙の中で、彼は無罪を主張し、モンゴル人の状況を改善するための彼の仕事に関連して、いかに彼に対する証拠が捏造されたと思われるかを詳述しました。(5)

内陸にあるモンゴルは、中国からの輸入に大きく依存しており(6)、近年、習近平の「一帯一路構想」による巨額の融資を含め、経済的影響力が増大しており、これによりモンゴルは中国に対して多額の債務を負っている。(7) これらの債務は、孔子学院、テレビやラジオの放送、文化センターの設立などの文化的プロパガンダプログラムによってさらに悪化しています。

人権擁護者に対するモンゴル国の嫌がらせ、脅迫、報復に対する懸念が高まっています。 2022年10月、国連の経済的、社会的、文化的権利委員会は、人権擁護者の問題を提起し、モンゴルに対し、保護措置を導入し、「人権擁護者が犯罪者とされた事件を緊急に調査する」ことを勧告しました。(8) 同じ月の後半、日本の「南モンゴル議連」(9)は、ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の判決に関する声明を発表しました。

人権団体は、志を同じくする政府に対し、共同または二国間で、そして国連人権理事会に対し、ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の即時釈放を求めるよう呼びかけている。

署名者：
トゴチョグ・エンフバット（南モンゴル人権情報センター President）

石井英俊（フリーチベット福岡顧問）

ツァヒャー・エルベグドルジ（モンゴル国前大統領、世界モンゴル人連盟 President）

ドルクン・エイサ（世界ウイグル会議総裁）

Anna Kwok, Executive Director, Hong Kong Democracy Council

Mandie McKeown, インターナショナルチベットネットワーク（ITN） Executive Director

Talita Pessoa, Program Director, PEN America

Dr. Sanj Altan, President, Mongol American Cultural Association

Dr. Yang Jianli, President, Citizen Power Initiatives for China

Merce Monje Cano, 代表なき国家民族機構（UNPO）Executive Director

下記の世界の人権団体を代表して：
Afghanistan Cinema Club
Afghanistan Hazara Culture and Solidarity Association (AHCSA)
Alaska Tibet Committee
Altanseseg Band
Asociación Cultural Tibetano-Costarricense
Association France Tibet
Australian Uyghur Tangritagh Women’s Association
Bath District Tibet Support Group
Bayanmongol NGO (USA)
Bolaq Analysts Network USA
Buriat House
Buryaat Mongol United Association
CADAL
Campaign For Uyghurs
Captive Nations Coalition
Casa del Tibet
Centre for Himalayan Asia Studies and Engagement (CHASE)
China Against the Death Penalty
China Alarm
China Change
Chinggis Khan Memorial Foundation
Comité de Apoyo al Tíbet – CAT
Committee on the Present Danger: China
Foundation for Non-violent Alternatives
Fredrik Larsson
Free Tibet
Free Tibet Fukuoka
FREE TIBET ITALY
Fundacion Casa del Tibet
Global Alliance for Tibet & Persecuted Minorities
Grupo de Apoio ao Tibete-Portugal
Hazara Committee in UK
Hazara Community in Ireland
Hazara Community of Washington
Hazara Organization for Peace and Equality (HOPE)
Hazara Research Center
Hong Kong Committee in Norway
India – Tibet Friendship Society
India Tibet Friendship Society NAGPUR
Inner Mongolia People’s Party
Institute for China’s Democratic Transition
InterMongol Network
International PEN Uyghur Center
International Society for Human Rights – Sweden
International Society for Human Rights, Munich chapter
Kalmyk Project
Kalmyk Youth Coalition
Keep Taiwan Free
La Federacion of Cantonia
Latvia for Tibet
Law and Society Alliance (LSA)
LUNGTA – Actief voor Tibet
Mongol Heritage Foundation
Mongolian 4-H NGO (USA)
National Democratic Party of Tibet
New Yorkers Supporting Hong Kong
Nutug Chuulgan
Objectif Tibet
RangZen Brazil
Regional Tibetan Youth Congress NYNJ
Santa Barbara Friends of Tibet
Save the Mongolian Language NGO
Students for a Free Tibet
Students for a Free Tibet – Japan
Students for a Free Tibet – Taiwan
Students for a Free Tibet – India
Swedish Mongolian Committee (Svenska Mongol Kommitten)
Swedish Tibet Committee
Swiss Tibetan Friendship Association
Terrorism Victims Protection Organization (TVPO)
The Norwegian Tibet Committee
The Tibet Support Committee, Denmark
Tibet Justice Center
Tibet Solidarity
Tibet Support Association Sambhala Tibet Center
Tibet Support Groep Nederland
Tibet Support Group Ireland
TIBET WATCH
Tibetan Community in Britain
Tibetan Community in Switzerland and Liechtenstein
Tibetans of Mixed Heritage
Tso Pema Non-Profit
TSSA
UK Mongolian Community
USTC US Tibet Committee
Uyghur American Association
Uyghur Human Rights Project
Uyghur Rights Advocacy Project
Vancouver Society in Support of Democratic Movement
Voice of Southern Mongolia
World Hazara Council
World Mongol Federation Europe
World Mongol Federation USA
Youth Liberation Front of Tibet, East-Turkistan, Manchuria & Inner-Mongolia (YLFTM ) New-Delhi
Zerd Band