単著『やがてロシアの崩壊がはじまる』を上梓しました。
下記の通り、Amazonでは既に発売が開始されています。
今月下旬には全国主要書店には配本予定です。
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4882699354
本書は「プーチンの歴史観」への挑戦だ。
チェチェン武装勢力のリーダーをはじめ、ロシアへの越境攻撃やクレムリンへのドローン攻撃で知られる自由ロシア軍団のイリヤ・ポノマリョフなど、13人のインタビューを通して、ロシア・ウクライナ戦争が呼び覚ました民族運動を立体的に描いた作品。
特別鼎談(神戸学院大学 教授 岡部芳彦 × 国際政治学者 グレンコ・アンドリー × 著者 石井英俊)を収録。
崩壊の可能性はある。一旦火がつけばどうなるかわからない。ー 岡部芳彦
北ユーラシアをどう見るかという認識を変えるべきだ。ー グレンコ・アンドリー
=目次=
発刊に寄せて エンフバット・トゴチョグ(南モンゴル人権情報センター 代表)
第1章 ロシア・ウクライナ戦争が呼び覚ました民族運動
第1節 「ロシアを41に分裂させる」運動との出会い
第2節 「ロシア後の自由な民族フォーラム」とは何か
インタビュー:オレグ・マガレツキー(「ロシア後の自由な民族フォーラム」 創設者)
第2章 武装組織を持つリーダーたちの戦略
第1節 コーカサス連邦構想とは何か
インタビュー:アフメド・ザカエフ(チェチェン・イチケリア共和国亡命政府 首相)
インタビュー:イナル・シェリプ(チェチェン・イチケリア共和国亡命政府 外務大臣)
第2節 自由ロシアとは何か
インタビュー:イリヤ・ポノマリョフ(自由ロシア軍団 政治部門幹部)
第3章 ロシア連邦からの独立を訴える民族のリーダーたちの声
第1節 イングリア:プーチンの故郷がロシアから独立?
インタビュー:日本弓道の達人 デニス・ウグリモフ(イングリア社会政治運動 代表)
第2節 オイラト・カルムイク:ヨーロッパ唯一の仏教国
インタビュー:リアル“映画「ターミナル」”の男 バートル(オイラト・カルムイク人民会議 議長)
第3節 ブリヤート・モンゴル:力をあわせる「モンゴル世界」
インタビュー:ウラジミール・ハムタエフ(ブリヤート独立委員会 議長)
インタビュー:歴史の真実に目覚めたオペラ歌手 マリーナ・ハンハラエヴァ(ブリヤート独立運動〝トゥスガール〟創設者)
第4節 バシコルトスタン:氷点下で繰り広げられた大規模デモ
インタビュー:ウクライナ侵攻で独立を決意 ルスラン・ガッバソフ(海外バシキール民族運動委員会 議長)
第5節 タタールスタン:500年間の支配から立ち上がる
インタビュー:世俗主義のイスラム教徒女性 アイーダ・アブドラフマノヴァ(独立タタールスタン亡命政府 副首相)
第6節 サハ(ヤクート):氷点下の大地を侵す天然資源搾取と自然破壊
インタビュー:ロシアのパスポートを〝炎上〟させた男 ニキータ・アンドレーエフ(サハ独立委員会 議長)
第7節 クリミア・タタール:ウクライナの旗の下で
インタビュー:スレイマン・マムトフ(「先住民問題に関する国連常設フォーラム」2022年ウクライナ代表)
インタビュー:アキム・ハリモフ(1+1media プロデューサー)
第4章 ロシア崩壊の可能性と日本の戦略ー自由ユーラシア調整センター構想とは何かー
鼎談:岡部芳彦(神戸学院大学教授)X グレンコ・アンドリー(国際政治学者)X 石井英俊
あとがき
=著者=
石井 英俊(いしい ひでとし) 昭和51年(1976年)、福岡市生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。経済団体職員等を経て、民族問題・国際人権問題を専門とする言論活動を展開している。インド太平洋人権情報センター代表、自由インド太平洋連盟副会長など。2021年3月、中国の人権問題を非難する国会決議の成立を求めて、日本国内に在住するチベット、ウイグル、南モンゴル、香港等の主要な民族団体13団体の結集を図り、インド太平洋人権問題連絡協議会を結成して事務局長に就任し、各民族間の連絡調整と意見集約を担い、国会議員側との折衝の窓口の任に当たるなどした。また、中国政府が作成に関与したとされている三千人に及ぶブラックリスト「香港解密」に日本人でただ一人載せられた他、「中国の国家分裂を画策している」と香港の親中国政府系新聞において度々名指しで批判されるなど注目を集めてきた。妻・石井陽子との二人三脚で、海外に独自の幅広いネットワークを構築している。
2024年9月9日